WordPress でブログを運営するとき、最初に悩むのはサーバー選びだと思います。日本国内のレンタルサーバーだけでもかなりの数がありますからね。
何を基準に選べばよいのか、価格によって何が違ってくるのか、疑問がたくさん出てくるんじゃないでしょうか。
20 年以上 IT 業界に携わっている身としてアドバイスすると、サーバー選びで最も重視すべき点は安定性です。そして、何かトラブルがおきたときに迅速・柔軟に対応してくれるサポート体制です。
「その両方を兼ね備えており、初心者でも安心して使えるイチオシは?」と聞かれたら、真っ先に「エックスサーバー」と答えます。その理由をもう少し詳しく見ていきましょう。
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エックスサーバー概要
エックスサーバー(スタンダードプラン)の概要は以下のとおりです。
名称 | エックスサーバー スタンダード |
---|---|
初期費用 | 0 円 |
月額費用 | 990 円(税込)~ ※ 36 ヶ月契約の場合 ※ キャンペーンでさらに安くなる場合あり |
無料お試し | 10 日間 |
容量 | SSD 500 GB |
転送量 | 無制限 |
独自 SSL | あり(無料) |
独自ドメイン | 無料 ※ 12 ヶ月以上契約の場合 |
自動バックアップ | Web・メールデータ 14 日分 MySQL データベース 14 日分 |
ドメイン設定 | 無制限 |
運用サイト数 | 250 万以上 |
サポート | 電話(平日 10 ~ 18 時) メール(24 時間 365 日) チャット(平日 10 ~ 18 時) チャットボット(24 時間 365 日) |
弊社のサイトは、2013 年から 10 年以上エックスサーバーを使用しており、今のところ何の不満も感じていません。
エックスサーバーの性能について
専門用語もありますし、ブログ初心者がスペック表だけを見てサーバーの善し悪しを判断することはできないと思います。
筆者は IT の仕事をしている関係で、日本国内の共用サーバーはほとんどさわってきました。現在も複数使っていますし、クライアントのトラブル対応等で日常的に扱っています。
その上でぶっちゃけてしまうと、同じ価格帯であればサーバーの性能はどこも大差ありません。月額 1,000 円前後なら、容量や表示速度といった基本的な部分は同じです。
「表示速度 No.1」のような表記があっても、実際は No.2 以降との差は微々たるもの。同率 1 位と考えてもよいぐらいです。
表示速度の計測方法や定義自体が統一されていないので、各社が No.1 をうたっている状態です。
さすがに、月額 300 円のサーバーと 1,000 円のサーバーでは差が出てきますけどね。
エックスサーバーも、他の同価格帯のレンタルサーバーより性能がダントツというわけではありません。でも、個人ブログの運営には十分すぎるほどのスペックで、フルに使うほうが難しいでしょう。
では、なぜエックスサーバーをおすすめするかというと、冒頭で触れた「安定性」と「サポート体制」にあります。
実際に使ってみないとわからない点を比較してみました。サーバーによって重視するところが違うので、ユーザーから見れば一長一短です。
エックスサーバーのおすすめポイント
01. 速度
同価格帯のサーバーは、どこも同じぐらいの速度です。少なくとも、検索評価に影響が出るレベル・体感できるレベルの違いはありません。
そうは言っても、どのくらいの表示速度か気になりますよね。
以下は GTmetrix という計測サービスで当サイトの速度を測ったデータです。
これ以上の速さを求めるなら、もっと高価格帯のサーバーに変更するか、専門家に依頼して WordPress 自体をチューニングしなければならないでしょう。
個人運営レベルでそこまでする必要なく、運営にはまったく問題ないと断言できます(月間 100 万 PV でも余裕です)。
もしエックスサーバーを使っていて表示速度があまりに遅いなら、WordPress のテーマやプラグインに問題があると思われます。
プラグインなしで WordPress を高速化する 9 つの方法
02. 安定性
弊社は 10 年以上エックスサーバーを使用していますが、これまでに大きな障害で止まったことは一度もありません。メンテナンスや軽い障害で数分間止まったことがあるぐらいです。
エックスサーバーを使用しているクライアントのサイトも同様で、サーバー側が原因の大きなトラブルは起きていません。
ここでは名前をあげませんが、他のサーバーでは以下のトラブルに巻き込まれた経験があります。
- サーバー側のミスで全データが吹っ飛んだ
- 繁忙期に数日間サーバーが停止して売上が大幅に落ち込んだ
- サーバー側の不具合で契約更新処理がされておらず、サイトを消去された
たとえ売上が落ち込んでも、サーバーが補填してくれるわけではないんですよね。正月時期にクライアントから緊急トラブルの連絡がきて、大急ぎで他のサーバーに移行したこともあります。
エックスサーバーではこうした事態が絶対に起こらない、とは言い切れません。でも、今のところはトラブルが起きていないので、他のサーバーよりは安定していると言ってよいでしょう。
これは長年複数のサーバー・サイトを見てこないとわからない部分だと思います。
どのサーバーもプラスの部分をアピールしていますが、「マイナスの部分が少ないサーバー」=「安定した稼働が期待できるサーバー」を選択するのがベストです。
03. サポートの対応が迅速かつ丁寧
エックスサーバーは、他のサーバーと比べるとサポートの対応がとても迅速かつ丁寧な印象です。
他のサーバーでは、比較的大きなトラブルが起きても 3 日ほど連絡がこないこともありました。また、問い合わせ先を見つけるのも一苦労、というサーバーもあります。
エックスサーバーは小さなトラブルでもすぐ対応してくれましたし、どの担当者でもハズレがありません。
これは、ブログ初心者にとっては最大のメリットになり得るんじゃないでしょうか。
ブログ運営には何かとトラブルがつきものです。そのときに「何か困ったことが起きたときに快く対応してくれる」サーバーだと、安心して運営できますよね。
あちこちでおすすめされているのにサポートが最悪で別のサーバーに変更した、という声もよく聞きますから、今後何年も運営していくなら必ずチェックしておきたい点です。
エックスサーバーのデメリット
01. ドメインに割り当てられているディレクトリを変更できない
エックスサーバーは、ドメイン・サブドメインに割り当てられるディレクトリを変更できません。
たとえば「seory.co.jp」というドメインでブログを作ると、seory.co.jp
というディレクトリが自動的に作成・割り当てられます。
サーバーによってはリニューアルなどで seory-new
に新しいサイトを作成しておき、瞬時にディレクトリを切り替えられますが、エックスサーバーでこの手法は使えないんですよね。
ただ、個人運営の WordPress ブログならとくに気にするところではないと思います。通常の運営にはまったく影響しません。
02. 新サーバーへの移行がやや難しい
エックスサーバーは数年に一度の割合で、大掛かりなスペックアップが実施されてきました。
ただし、その恩恵を受けられるのは「エックスサーバー内で新たに設置されたサーバー」です。既存のユーザーも価格変更なしでその新しいサーバーを使えますが、自分で移行手続きを行わなければなりません。
サーバーの仕組みをある程度理解していなければ、移行手続き中にエラーが出ると対応しきれない可能性があります。
もっとも、これはどのサーバーでもある話ですし、そこまで専門知識がなくてもサーバー移行できるよう極限まで簡易化されているのはすごいと思います。
WordPress を扱う以上はそれなりに勉強が必要なので、新しいことを学べるチャンスだと捉えましょう(無理にサーバーを移行しなくても、そのまま使えます)。
まとめ
WordPress サイト運営において重視すべきは安定性とサポート体制です。
レンタルサーバーは多数ありますが、エックスサーバーを選んでおけば困ることはありません。
もしエックスサーバーを利用していて解決できないトラブルが起きたら、お気軽にご相談ください。ご質問への回答のみであれば無料で承ります(代行作業も格安で承っています)。
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