WordPress 初心者におすすめの定番プラグイン 8 選(目的別に厳選)
初めて WordPress でブログを作るとき、どのプラグインをインストールすればよいかわかりませんよね。
「WordPress プラグイン おすすめ」などで検索して出てくるとたくさん出てきますが、あれもこれも入れてしまうと表示が遅くなる・エラーが出るといった不具合が起きやすくなります。
本記事では目的別に厳選した必要最小限の定番プラグインを紹介しています。選び方と注意点についても触れているので、基本をおさえておきましょう。
ユーザー評価について
本記事内に掲載している「ユーザー評価」は、WordPress 公式ディレクトリの Average Rating に基づいています(2024 年 9 月現在)
検証環境
本記事で紹介しているプラグインは、すべて以下の環境を基準に検証しています。
- エックスサーバー(スタンダード)
- PHP 8.1
- WordPress 6.5.2
- テーマ「Twenty Twenty-Two」
WordPress おすすめプラグイン 8 選
プラグイン名 | 概要 | 評価 |
---|---|---|
Akismet Anti-Spam | コメント・問い合わせのスパムをブロックしてくれる | 4.7 |
WP Multibyte Patch | 日本語でも正常に動作するよう補助してくれる | 5.0 |
Contact Form 7 | お問合せフォームを簡単に作成できる | 4.0 |
Broken Link Checker | リンク切れを自動監視・通知してくれる | 3.8 |
UpdraftPlus | 自動で定期的にバックアップしてくれる | 4.8 |
XO Security | セキュリティを高めてくれる | 5.0 |
EWWW Image Optimizer | アップロードした画像を軽量化してくれる | 4.8 |
Flexible Table Block | ブロックエディターで柔軟な表作成ができる | 4.9 |
最低限インストールしておくべきプラグインは、「Akismet」と「WP Multibyte Patch」の 2 つ。サーバーやテーマを問わず、これだけは必ず入れておきましょう。
その他のプラグインは本体やテーマの機能を補完するもので、どれも WordPress 初心者におすすめです。
Akismet Anti-Spam: Spam Protection
評価:4.7
ブログをスパムから守ってくれるプラグインで、WordPress 本体と同時にインストールされています。有効化したあと、ユーザー登録と連携設定が必要。
コメントのスパムをブロックしてくれるほか、問い合わせフォームプラグインと連携させるとスパムメールも防いでくれます。WordPress はスパムが多いので、早い段階で設定しておきましょう。
WP Multibyte Patch
評価:5.0
WordPress が日本語環境で正常に動作するよう補助してくれるプラグイン。インストールして有効化するだけで OK です。
このプラグインを使わなくても WordPress 本体は動きますが、海外製テーマを使うときは必須。画像ファイル名を日本語のままアップロードするときも修正してくれるので、使用をおすすめします。
Contact Form 7
評価:4.0
世界中で愛用されているお問い合わせフォーム用プラグイン。有名テーマの多くは、インストールしただけできれいなフォームが作れるようになっています。
日本製なので操作方法に迷うことはなく、解説記事・カスタマイズ記事もたくさんあるので困ることはありません。ブログの信頼性を高めるためにも、メールフォームは忘れず設置しておきたいですね。
Broken Link Checker
評価:3.8
ブログ内の「リンク切れ」があったときに、メールや管理画面で知らせてくれるプラグイン。
運営期間が長くなると、リンク先のサイトが閉鎖したなどの理由でリンク切れが頻繁に起きます。全記事のリンクが正常かどうか手動でチェックするのは難しいため、プラグインを入れて自動で監視しておきましょう。
UpdraftPlus
評価:4.8
ブログを自動でバックアップしてくれるプラグイン。復元もボタンをクリックするだけの簡単操作です。
自動バックアップ機能があるサーバーも増えてきましたが、自分でバックアップをとってデータ保存しておくのが最も確実。WordPress そのものにはバックアップ機能がないので、自動化しておきましょう。
XO Security
評価:5.0
管理画面への不正ログイン対策など、WordPress のセキュリティを高めてくれるプラグイン。
このプラグインを導入しても、本体やプラグインを更新しないまま使い続けているとセキュリティリスクは高くなります(裏口から侵入される)。定期的に本体やプラグインを最新版に更新し、パスワードの管理にも気をつけてくださいね。
EWWW Image Optimizer
評価:4.8
WordPress にアップロードした画像を自動的に軽量化してくれるプラグイン。
見た目がほとんど変わらず軽量化できる上、PageSpeed Insights で指摘される次世代規格 WebP(ウェッピー)形式への自動変換にも対応しています。少しでも高速化するために入れておきましょう。
Flexible Table Block
評価:4.9
ブロックエディターで、表の結合や各セルの幅調整を簡単にできるようにしてくれるプラグイン。
HTML や CSS を知らなくても投稿編集画面で簡単に設定できます。プラグインを使うかどうかに関わらず、表はスマホでの表現が難しいので、できるだけシンプルな表作成を心がけましょう。
WordPress プラグインインストール方法
WordPress 公式ディレクトリに登録されているプラグインは、管理画面から直接インストールできます。
インストール方法解説動画
WordPress プラグインの選び方と注意点
2024 年時点で WordPress 公式ディレクトリ に登録されているプラグインは 59,000 個以上あります。公式ディレクトリに登録されていないものを含めれば、その数倍はあるでしょう。
プラグインは、どのブログでも完璧に動くわけではありません。以下のような環境との相性があります。
- サーバー
- WordPress 本体バージョン
- WordPress テーマ
- 他の WordPress プラグイン
あなたのブログでどのプラグインが正常に動くか、1 つずつ実際に確かめていくしかありません。最低でも、インストール前に以下の 4 つだけは確認しておきましょう。
- テーマが公式に勧めているものを使う
- 何年も更新されていないものは使わない
- プラグインを勧めている記事の更新日を確認する
- 新しいプラグインを導入する前に必ずバックアップをとる
01. テーマが公式に勧めているものを使う
利用しているテーマの公式サイトに、プラグインに関する説明ページがないか探してみましょう。テーマによっては必須となっているプラグインもありますし、非推奨のプラグインもあります。
おすすめが紹介されているなら、そのなかから選んでおくのが安心ですね。
公式サイトで言及されていなくても、「テーマ名 プラグイン」で検索すると、そのテーマにおすすめのプラグイン紹介記事が見つかると思います。
ただし、その紹介記事は WordPress に詳しい人が書いているとはかぎりません。他のサイトを見ながら真似して書いているだけの記事もあります。
プラグインの利用は自己責任となりますので、使用にあたっては十分ご注意ください。
02. 何年も更新されていないものは使わない
何年もアップデートされていないプラグインを使うのは、デメリットしかありません。
- 最新版の WordPress で正常に動作しない可能性がある
- エラーを起こしてブログが表示されなくなる
- 管理画面に入れなくなる
- ハッキングされる
プラグインインストール前に、公式ディレクトリで最終更新日や対応バージョンを確認しておきましょう。
更新が止まっていると思われるプラグインは、上部に注意書きが表示されています。
WordPress は、ログインパスワードを厳重に管理しておけば安心、というわけではありません。ハッキング被害にあっているサイトは、ほとんどがプラグイン経由で侵入されています。
ハッキングされるとブログが正常に表示されなくなり、自力で修復するのが難しくなります。
古いプラグインを使うのは絶対にやめましょう。
03. プラグインを勧めている記事の更新日を確認する
「WordPress おすすめプラグイン」系の記事を参考にするとき、できればその記事の更新日もチェックしてください。
Google 検索結果画面で期間を指定するのもよいですね。
検索結果には最新の情報のみ表示されるわけではなく、情報の正確性が保証されているわけでもありません。
公式ディレクトリも調べつつ、複数の記事をチェックしてからインストールしてくださいね。
04. 新しいプラグインを導入する前に必ずバックアップをとる
プラグインをインストールする前に、バックアップをとっていつでも元に戻せるようにしておくと安心です。
できれば FTP の操作も習得しておくと、以下のようなトラブルを自分で解決できます。
- 管理画面にエラーが表示される
- エラーは表示されないが何らかの不具合が生じる
- ブログが表示されなくなる(真っ白になる)
- 管理画面に入れなくなる
管理画面に入れるなら、プラグインを削除すればほぼ復元できます。
厄介なのは管理画面に入れなくなったときで、その状態になるとバックアップファイルから復元するか、FTP でプラグインを削除するしかありません。
利用しているサーバーにバックアップ機能があるか、そのバックアップデータからどのように復旧するのか、という点だけでも調べておくとよいですね。
もしどうしてもトラブルを解決できないときは、復旧代行しますのでお気軽にご相談ください。事前調査とアドバイスのみであれば、無料です。
WordPress おすすめプラグインまとめ
本記事で紹介したプラグインは、次の 8 つです。
- Akismet Anti-Spam
- WP Multibyte Patch
- Contact Form 7
- Broken Link Checker
- UpdraftPlus
- XO Security
- EWWW Image Optimizer
- Flexible Table Block
どのような機能があるかわからないプラグインをあれもこれも入れないよう、ご注意ください。とくに「高速化系プラグイン」と「SEO 系プラグイン」はトラブルの元になることが多く、初心者にはおすすめしません。
まずは「Akismet」と「WP Multibyte Patch」を有効化し、その他は目的に応じて導入しましょう。