WordPress投稿をマークダウンに変換してAIで分析する方法

自サイトの WordPress 投稿を AI に分析させたいときは、マークダウン形式(.md)へ変換しておくのがおすすめです。

しかし、いざやってみるとなかなかに難しく、かと言ってすべて AI に任せると大量のトークンを消費してしまいます。

そこで、当サイトでご提供している無料ツール「WP to Markdown」による変換方法をご紹介すると共に、AI 分析方法を解説していきます。

WP to Markdown の使い方

「WP to Markdown」は、WordPress の標準機能でエクスポートした XML 形式のファイルを Markdown 形式に自動変換するツールです。

会員登録不要&無料で、どなたでもご利用いただけます。

WP to Markdown | セオツールズ

01. WordPress 投稿をエクスポート

まずは WordPress の投稿をエクスポートしましょう。プラグインやツールは不要で、標準機能を使用します。

  1. [ツール]-[エクスポート]に入る
  2. 「投稿」を選択
  3. 「エクスポートファイルをダウンロード」をクリック
WordPress投稿をエクスポート

数秒で「sitename.WordPress.2026-04-28.xml」のような XML ファイルが生成されるので、わかりやすい場所に保存しておきます(ファイル名を変更してもかまいません)。

必要に応じてカテゴリーや日時、ステータスで対象を絞ってください。また、固定ページやカスタム投稿タイプを対象にしても OK です。

02. XML ファイルを変換する

WP to Markdown にアクセスし、先ほど保存したファイルを選択します。

そのまま「変換して ZIP をダウンロード」をクリックすれば、マークダウン形式のファイルに変換されます。

WP to Markdown でXMLファイルを変換する

オプションでディレクトリ構造を変えられます。

デフォルト(フラット)
site.WordPress.2026-xx-xx-markdown/
├── slug-a.md
└── slug-b.md
投稿ごとにフォルダーを作る
site.WordPress.2026-xx-xx-markdown/
├── slug-a/
│   └── index.md
└── slug-b/
    └── index.md
ファイル名に日付を付ける
site.WordPress.2026-xx-xx-markdown/
├── 2026-01-01-slug-a.md
└── 2026-01-02-slug-b.md
日付フォルダー 年別
site.WordPress.2026-xx-xx-markdown/
├── 2025/
│   └── slug-a.md
└── 2026/
    └── slug-b.md
日付フォルダー 年月別
site.WordPress.2026-xx-xx-markdown/
├── 2025/
│   └── 01/
│       └── slug-a.md
└── 2026/
    └── 02/
        └── slug-b.md

お好みでよいですが、AI に渡すのであればデフォルトのフラット状態をおすすめします。

ZIP ファイルを展開すると .md ファイルが入っていますので、テキストエディター等で任意に料理してください。

WordPress投稿がすべてマークダウン形式になっている

各ファイルの中身

各ファイルを開くと、以下のようになっています(エディターによってデザインは異なります)。

Notepad++でマークダウンファイルを開いたところ
Notepad++ の表示例

最上部には --- で囲まれたフロントマターがあり、そこにタイトルや公開日などのメタデータが入っています。

見出し・リスト・表・リンク・画像などはすべて標準的なマークダウン記法で置換されています。使用しているプラグインによっては完璧な再現はできませんが、AI 分析が目的ならとくに問題ありません。

VSCode に拡張機能「Markdown All in One」を入れてプレビューすると、以下のような見た目になります。

クリックで拡大

VSCodeでマークダウンファイルを開いてプレビューしたところ
VSCode の表示例

画像はダウンロードしていませんが、サイトの画像リンクがそのまま残っているのでプレビューでも表示されています。

VSCode を常用しているなら、そのまま AI に作業させればスムーズですね。

なお、サンプルで開いているファイルの実際の記事はこちらです。
Contact Form 7 と Cloudflare Turnstile の連携(インテグレーション)方法解説

WP to Markdown 使用に関する FAQ

うまく変換できませんでした

WP to Markdown はブラウザで処理しており、処理能力は PC 性能に左右されますが、一般的な PC でも 1,000 記事ほどの投稿なら問題なく変換できます。

もしうまく変換できないときは、カテゴリー別または年月別でエクスポートして変換してください。

またはお問い合わせいただければ原因を調査いたします。

画像もダウンロードしたい

WP to Markdown は AI 分析を目的としているため、画像はダウンロードしません。

他の CMS やツールに投稿を移行する目的で画像が必要なら、ローカルで wordpress-export-to-markdown を利用するのがおすすめです。

lonekorean/wordpress-export-to-markdown: Converts a WordPress export XML file into Markdown files.

使用方法は Web クリエイターボックスさんの記事が参考になります。

WordPressの記事をMarkdown形式に一括出力する方法 | Webクリエイターボックス

AI に分析させる方法

投稿を AI に分析させるパターンをいくつかご紹介します。

以下のような構成で .md を放り込んでおきましょう。

SiteName/
└── posts/
    ├── slug-a.md
    └── slug-b.md

この状態で SiteName フォルダを AI に読み込ませます。

ChatGPT などブラウザ版の AI ではなく、PC にインストールして使用するアプリや CLI がおすすめです。

  • Claude Code(App / IDE 拡張 / CLI)
  • Codex(App / IDE 拡張 / CLI)
  • Cursor
  • Antigravity

ここでは例として Claude Cowork(Sonnet 4.6)を使ってみました。

「プロジェクトで作業」から SiteName フォルダを指定して作業を進めます。

Claude Coworkでプロジェクト(フォルダ)を指定

重複している記事をあぶりだす

プロンプト例

posts/ 内の WordPress 投稿をすべて分析して、内容が重複している記事を探してください。統合したほうがよい記事があれば、どの記事を残してどの記事と統合するかも提案してください。

過去にどのような記事を書いたか忘れて似たような記事を書いてしまい、結果として検索評価が分散してしまうことがよくあります。

定期的に重複記事を確認して統合しておくのがおすすめです。

Claude Coworkによる重複記事解消の提案

いつでも読み返せるよう、ファイルとして出力してもらうのもよいですね。HTML で出力させてブラウザで開けば、視覚的にも確認しやすくなります。

プロンプト例

提案内容を propose/ にHTMLファイルとして出力してください。シンプルな見た目でお願いします。

手探り状態と比べると、何から手を付けるべきか明確になります。

Claude分析結果のHTMLファイルをブラウザで開いたところ

統合するときは、リダイレクトをお忘れなく。

.htaccess による WordPress 301 リダイレクト方法まとめ

内部リンクを提案してもらう

プロンプト例

posts/ 内の WordPress 投稿をすべて分析して、内部リンクでつなげたほうがよい記事、または外したほうがよい記事を提案してください。記事内のどの部分にリンクを入れるべきかも教えてください。

サイトドメイン:example.com

どの記事を内部リンクでつなげるべきか、ブログ初心者にとって最初の壁となるかもしれません。

また、記事数が増えていくと関連記事を見つける(思い出す)のが大変になってきます。そんなときは AI にリンクを提案してもらいましょう。

前項にて HTML 出力の指示をしていれば、分析後に同じように HTML 作成までやってくれると思います。

Claudeによる内部リンク提案

視覚的に把握しやすい内部リンクマップとの併用もおすすめです。

Link Map Insights|内部リンクマップ生成 WordPress 無料プラグイン

瀬尾

.md ファイル内のリンクのみチェックするため、固定ページ等へのリンクは「リンク切れ」と認識されるかもしれません。

アクセス解析データから分析してもらう

プロンプト例

data/ 内の GA4 データと GSC データを posts/ 内の WordPress 投稿と照らし合わせ、改善が必要な記事をあぶりだしてください。また、アクセス数ゼロの記事があれば教えてください(posts/ にはあるけど、GA4 データに含まれていない記事がアクセス数ゼロ)。

GA4 と GSC(Search Console)データを CSV でダウンロードし、data フォルダに入れておきます。

SiteName/
├── posts/
│   ├── slug-a.md
│   └── slug-b.md
├── data/
│   ├── ga4/
│   │   └── 202605.csv
│   └── gsc/
│       ├── クエリ.csv
│       └── ページ.csv
└── propose/
    └── duplicate-posts-analysis.html
GA4 データのダウンロード

[エンゲージメント]>[ページとスクリーン]を開き、共有アイコン をクリックして CSV をダウンロードします。

GA4のデータをCSVでダウンロード
Saerch Console データのダウンロード

[検索パフォーマンス]のページで「 エクスポート」をクリックして CSV をダウンロードします。

Search Console 検索パフォーマンスデータをダウンロード

ZIP ファイルを展開し、「クエリ.csv」「ページ.csv」を /data 内に移動しておきます。

MCP や API を使って自動取得もできますが、数ヶ月に 1 回程度の分析であれば手動ダウンロードで問題ありません。

プロンプト例では「アクセス数ゼロ」の記事も探すようにしており、GA4 データだけを見ていると気づかない提案をしてくれます。

Claudeによるアクセス解析に基づいた提案書
瀬尾

アクセス数ゼロのページは GA4 に出てこないため、見落としがちです。

その他の活用方法

ほかにもいろいろな活用方法が考えられます。

  • 既存記事に基づいた新記事(関連記事)案を出してもらう
  • 文章のクセを見つけてもらう
  • 誤字脱字を見つけてもらう
  • 特化サイトに作り直す提案をしてもらう

不明な点があればそのまま AI に聞けばよいですし、何をすればいいかわからないときは「何から始めればいい?」と聞けば教えてくれます。

まとめ

ブラウザ版の AI だと「タイトルだけ見てリンク提案」ぐらいはしてくれますが、やや物足りないですよね。

投稿をマークダウン形式にして一括で読み込ませると、今まで以上に幅が広がると思います。ぜひご活用ください。

それでも AI の提案がすべて正しいとは限らず、最終的に決定するのはあなた自身です。その提案がふさわしいものかどうか判断する力も身に着けていきましょう。