ブログ運営を続けていると、記事のネタ切れ問題にぶつかるかもしれません。毎日のように面白いことがあるわけではないですし、ストックにも限界がありますからね。
初心者のうちにいろいろなブログ論やノウハウを学んでいくと、「こんなことを書いてもよいのか」という悩みが出てくることもあるでしょう。そのうち「書きたいけど書けない」というプレッシャーを感じてブログをやめてしまう人もいます。
本記事では、効率的にネタを探す方法と、どうしてもネタが見つからないときにやれることを紹介しています。壁にぶつかったときの参考になれば幸いです。
「ネタはあるのにブログが書けない」場合は以下の記事をご覧ください。ブログ初心者特有の悩みに対する解決策を紹介しています。
ブログのネタを探す方法 10 選
今すぐ実践できるネタ探しの方法を 10 個紹介していきます。
01. ありふれた日常を切り取ってみる
個人の雑記ブログ・日記ブログは、自身の体験がネタの中心となります。でも、ルーチンワークをこなしているだけだとすぐネタが切れてしまいますよね。
そこで、「これはブログネタになるのではないか」という視点を常にもつようにしてみましょう。
お笑い芸人や YouTuber も、毎日波乱万丈の人生を過ごしているわけではありません。常にアンテナを張り巡らしてネタを探しています。
あなたが日々の生活で当たり前に実践していることは、ほかのだれかにとっては新鮮な情報かもしれません。たとえば以下のようなネタも需要があります。
- 通勤時に使っているイヤホン
- 革靴の選び方
- 飛行機の乗り方
- いつも使っているスマホアプリ
「今さら説明するまでもないだろう」「ほかの人が書いているから自分がわざわざ書かなくてもいいや」と思う必要はありません。ありふれた日常を切り取れば、そのままネタになります。
02. ニュース記事を眺めてみる
Yahoo! JAPAN などのポータルサイト、スマホ用のニュースアプリ、Google Discover(Google アプリ)にはネタがたくさん落ちています。
たまにはアナログな新聞も読むと、脳が刺激されてネタがひらめくかもしれません。
現在は情報を選択する時代ですから、あらゆる話題を扱うより何らかのテーマに特化したブログのほうが読まれます。時事ネタを扱う場合もジャンルを絞るとよいですね。
「ここを見ておけば xxx のことはだいたいわかる」と思ってくれれば、読者は定期的にアクセスしてくれます。
ニュースをネタにするときは、転載と引用の違いに気をつけましょう。ニュース記事をコピペし、数行のコメントを入れるだけなら引用ではなく無断転載となります。
引用として認められるには、以下の要件を満たさなければなりません。
報道、批評、研究等の目的で、他人の著作物を「引用」して利用する場合の例外です。例えば、以下のような行為が該当します。
- 報道の材料として他人の著作物の一部を利用する
- 自説の補強や他人の考え方を論評するために他人の著作物の一部を利用する
【条件】
- すでに公表されている著作物であること
- 「公正な慣行」に合致すること(例えば、引用を行う「必然性」があることや、言語の著作物についてはカギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること)
- 報道、批評、研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること(例えば、引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であることや、引用される分量が必要最小限度の範囲内であること、本文が引用文より高い存在価値を持つこと)
- 「出所の明示」が必要(複製以外はその慣行があるとき)
※美術作品や写真、俳句のような短い文芸作品などの場合、その全部を引用して利用することも考えられます。
13.著作者の権利の制限(許諾を得ずに利用できる場合)p.70
※自己の著作物に登場する必然性のない他人の著作物の利用や、美術の著作物を実質的に鑑賞するために利用する場合は引用には当たりません。
主従関係の明確な規定はありませんが、オリジナルの部分が 8 割もあれば十分だと思われます。
引用は「自説の補強に使う」というのも忘れないようにしたいですね。
03. いつもと違うブログを読んでみる
いつも欠かさず読んでいるブログ・サイトがあるなら、たまには違うジャンルのブログも読んでみると何かヒントが見つかるかもしれません。
明確な目的がない状態でブログを探すときは、人気ブログランキング や ブログ村 などを活用するのがおすすめです。
魅力的な記事を見つけたら、それをもとに自分なりの意見を記事にできるかもしれませんし、そこに書かれていることを検証して記事にすることもできます。
新たに見つけたブログのすべての記事をチェックする時間がないときは、サイドバーなどに載せられている人気記事を中心に読んでみてください。
人気記事を掲載していないサイトでも、Ubersuggest などのツールを使うと、そのサイトが検索からアクセスを集めているページが見つかります。
他人のブログをチェックするのは、記事ネタをパクるのではなく、新たな刺激を得るためです。「有名ブログではないから記事を盗用しても大丈夫(バレない)」と考えてしまう人もいますが、いつかバレます。
そんなことしても楽しくないですしね。
検索上位ブログを「真似する」と「パクる」は何が違う?正しい競合分析方法
04. SNS で交流してみる
SNS はネタの宝庫です。とくに X にはふとした疑問がよく投げかけられています。自分の得意分野なら、その疑問に対して深く掘り下げたアンサー記事が書けるんじゃないでしょうか。
たとえば「#ブログ初心者 教えて」と検索すれば、ブログ運営に関する疑問がたくさん出てきます。
すぐ回答できるものならそのままリプしてもよいですけど、順を追って説明しなければ伝わらない疑問に対しては記事で回答するのがおすすめです。
X で質問しているのは、「検索サイトでは回答が見つからなかった」か「どうやって検索すれば答えにたどり着けるかわからなかった」からだと思います。
これは、キーワードツールでは探り切れない需要を見つけるチャンスと言えるでしょう。いち早く回答を記事にできれば、検索上位を獲得する可能性も上がりますしね。
ただネタを探すだけではなく、SNS で積極的に交流していけばフォロワー増につながります。検索サイトからも SNS からもアクセス数が増えていくのが理想的です。
05. Q&A サイトをまわってみる
「Q & A サイト」も SNS と同じぐらいネタの宝庫です。
検索キーワードだけでユーザーの意図を的確につかむのは難しいですけど、Q & A サイトなら悩みや疑問が文章で具体的に書かれているのでわかりやすいですよね。
具体的な読者像も見えるので、「たった 1 人に満足してもらう」クオリティの高い記事を書く練習にもなります。
大勢に向けて記事を書いたほうがアクセス数は伸びるように思うかもしれませんが、実はまったくの逆。個人ブログはトピックも読者像も絞りきったほうが、良い結果につながりやすいのです。
検索ボリュームだけで記事を書くかどうか決めているなら、ブログ愛が少し足りないかもしれません。
高品質コンテンツを書くためにブログ初心者が意識すべきポイント
06. 過去記事を読み返してみる
記事ネタはあなたのブログに埋もれているかもしれません。
最近、過去記事を読み返しましたか? 「この点は改めて記事にします」「続きは別記事で書きます」と書いたままにしている記事はないでしょうか。
熱烈なファンは別として、その続きを読みたくて再訪問してくれる読者はほとんどいません。読者の満足度を高めるためにも、ぜひ関連記事・続編記事を書いてください。
それは結果的に検索評価アップにつながります。記事 A があるから記事 B の順位が上がる、ということもありますから。
その記事を書いたときから見れば、今のあなたは経験を積んでレベルアップしているはずです。関連記事を書くだけではなく、その記事を再編集(リライト)してさらに磨きをかけるのもよいですね。
ブログは、いったん記事を書いたらそれで終わり、ではありません。何度も書き直してブログ全体の質を上げていきましょう。
07. アクセス解析をチェックしてみる
過去記事がたくさんあり、読み返すのが大変なときはアクセス解析をチェックしてみましょう。毎日チェックしているかもしれませんが、PV 数だけを見て一喜一憂しているだけならちょっともったいないですね。
まずは、Google アナリティクスや Search Console で、アクセスの多いページ・検索流入の多いページを探してください。そのページがどこにもリンクしていないなら、リライトを兼ねて関連性の高い記事にリンクしていきましょう。
次に、逆にまったく読まれていないページを探します。自分で読んでも質が低いと感じるなら、今すぐリライトすべきです。似たような記事があるなら、統合して新しく生まれ変わらせましょう。
ブログのアクセス数が急に減ったのはなぜ?激減する理由と対策方法
Search Console のデータがたまっているなら、自分が想定していなかったキーワードでアクセスされていないか調べてみるとよいですよ。そのキーワードが新記事のネタになるかもしれません。
08. まとめ記事を作ってみる
今まで書いてきた記事がリンクでつながっていないなら、各記事を紹介するまとめ記事を書くとよいでしょう。
このとき、まとめ記事のキーワードは既存記事を包括するものになります。
たとえば、WordPress プラグインの記事が多数あるなら、まとめ記事では「WordPress プラグイン おすすめ」がキーワード候補です。
記事 | 狙うキーワード |
---|---|
各プラグインの記事 | 「プラグイン名+使い方」など |
まとめ記事(新記事) | 「WordPress プラグイン おすすめ」など |
例:WordPress 初心者におすすめの定番プラグイン 8 選
特定のキーワードを狙う具体的なイメージがなかったのなら、どの記事でどのキーワードを狙うのか、この機会に整理してみてください。「1 記事 1 キーワード」を基本とし、各記事でキーワードが重複しないよう調整していきます。
極端な例をあげると、プラグイン全記事で「おすすめの WordPress プラグイン」というキーワードを狙うのは得策ではありません。もし以下のような記事タイトルが並んでいるなら、要修正です。
- おすすめの WordPress プラグイン「Yoast SEO」
- おすすめの WordPress プラグイン「Akismet」
- おすすめの WordPress プラグイン「Classic Widgets」
「おすすめの WordPress プラグイン」で検索されたとき、どの記事を検索結果に表示したいか、で考えましょう。
09. ASP で広告案件を探してみる
ブログを始めたばかりなら、記事を書いてからそれに合う広告を探しているかもしれません。
アフィリエイト収益を伸ばしたいなら、その手順は逆にです。広告案件を探してからそれに合う記事を書きましょう。
ただし、実際に商品やサービスを試さないと良い記事は書けません。ネットにある情報をまとめただけの記事は低品質コンテンツとみなされ、検索上位に入る可能性はゼロに近くなります。
実際に試してわかったメリット・デメリットをきちんと読者に伝えてくださいね。
類似案件も試せば比較記事を書けますし、その商品を必要とする人はどんなことで悩んでいるかを考えればどんどん記事ネタが浮かんでくると思います。
この機会に ASP の案件をくまなくチェックしてみてください。まだどこにも登録していないなら、審査不要の A8.net がおすすめです。
アフィリエイト初心者向けの基礎知識と成功しやすい記事の書き方
10. ツールを利用してみる
メインテーマはなんとなく決まっているけど、具体的にどのようなことを書けばよいかわからない、という場合は AI を利用してみるとよいでしょう。
ChatGPT や Gemini など、無料で使える AI はたくさんあります。
AI を活用するWordPress プラグイン も多数開発されており、うまく使えば管理画面上ですべて完結します。
記事本文をすべて自動生成することもできますが、お世辞にもクオリティが高いとは言えないので、そのまま公開するのはおすすめしません。
また、必ずしも正確な情報を返してくるわけではないので、ファクトチェックも必要です。
なんとなく頭に描いていることを言語化するためのツールとして、補助的に利用しましょう。
どうしてもブログネタが思い浮かばないときは休む
どうしてもネタが出てこないときや、記事を書く気力がない日もあると思います。
そんなときは、思いきってブログを休んでみてください。更新を休んでインプットを増やすことに専念するのもよいですけど、文字どおりブログから離れてゆっくり寝たほうがよいかもしれません。
たぶん、あなたが気づかないうちにブログがストレスの原因になっていますから。
副業としてチャレンジしたのであれば、無理にでもがんばりたくなる気持ちはわかります。でも、ブログを楽しめない状況で良い記事は書けず、読者に響くこともありません。
「日々の生活」と「ブログ」、その双方がお互いに良い影響を与え合う状況がベストです。もし悪い影響しかないなら、どこか無理している証拠じゃないでしょうか。
ブログが本当に好きならすぐまた書きたくなるので、今はあわてなくて大丈夫です。
ブログの記事ネタに関するまとめ
本記事で紹介したブログネタの探し方は以下の 10 個です。
- ありふれた日常を切り取ってみる
- ニュース記事を眺めてみる
- いつもと違うブログを読んでみる
- SNSで交流してみる
- Q&A サイトをまわってみる
- 過去記事を読み返してみる
- アクセス解析をチェックしてみる
- まとめ記事を作ってみる
- ASP で広告案件を探してみる
- AI を利用してみる
ブログの更新が 1 日遅れたら取り返しのつかない事態になる、ということはありません。
アクセス数が落ちたらどうしよう、収益が下がったらどうしよう、と心配になるかもしれませんが、つまらない記事をたくさん書くより質の高い記事を 1 つ書くほうが結果的にプラスになります。
無理やりネタを探して何とかしようと思うのではなく、インプット量を増やすことに専念して、熱量が上がってきたらまた楽しく記事を書いていきましょう。