ブログを書くスピードを極限まで上げる 18 の方法
ブログを書くのが遅いとお悩みですか?
スピードを上げつつ良質な記事をたくさん書けるなら、それに越したことはありません。文字単位・記事単位で報酬を得るライターであれば、時間を短縮するほど単価が上がりますしね。
本記事では、記事を書くのに時間がかかってしまうポイントを分析し、それぞれの原因に応じた高速化テクニックをご紹介しています。
ブログは時間がかかるもの
「ブログを書く」と言っても、そこにはトピック選定・キーワード調査・競合調査・画像編集・読みやすさを考慮したデザインと、様々な要素が含まれます。
ブログのジャンルやコンセプトによっても変わりますが、その全てをこなすとなるとそれなりに時間がかかるものです。
ブログを書く時間はどれくらい?アンケート調査結果は「3 時間以上」が多数
この時間をできるだけ短縮し、スピードアップするにはどうすればよいでしょうか。
まず、どこに時間がかかるのかを自己分析してみましょう。大きく以下の 4 つに分かれます。
- トピック選定とリサーチに時間がかかる
- 書きたいことを言語化するのに時間がかかる
- 文章(表や画像を含む)を入力するのに時間がかかる
- 集中できていない
それぞれの対策をご紹介していきますので、自分に当てはまる部分で取り入れられそうな方法を試していただければと思います。
トピック選定とリサーチに時間がかかる場合
記事の内容をどのようなものにするか、トピック(ネタ)を探して決めるまでに時間がかかっているでしょうか。
その場合の解決法は 6 つあります。
01. 執筆にとりかかる前にネタを探しておく
投稿画面に入って、そこから『今日は何を書こうか』と考える…
ブログを始めたばかりであれば書きたいことはたくさんあるかもしれませんし、運営期間に関わらず瞬間的にネタが出てくることもあるとは思います。
でも、エディタを立ち上げた状態で手が止まってしまうことが多いなら、執筆の前にネタを探す時間を作ってみましょう。
移動中や休憩時間など、パソコンから離れているときのほうが思いつきやすいかもしれません。電車に乗ることが多いなら、スマホではなく車内の広告からヒントが得られることもあります。
なにか思いついたら、すかさずメモしておいてください。スマホでも手帳でも、なんでも OK です。
02. ネタを探す場所を決めておく
インターネット上でネタを探すことが多いのであれば、ネタ収集元をある程度絞っておきましょう。
大量の情報を探すのは時間がかかりますし、あちこち見て回っていると、トピックを選定する前にいつの間にか YouTube で時間を消費して終わるかもしれないからです。
信頼できる情報源としていくつかのサイトをブックマークしておくか、RSS を活用して一元管理できるようにしておくと余計な情報に惑わされる心配は少なくなります。
03. 統計データをあらかじめ探しておく
裏付けとなるデータが必要になりそうな場合は、そのデータが公開されているサイトもあらかじめ押さえておきましょう。
たとえば以下のようなサイトがあります。
【2022 年最新】市場調査に役立つ無料有料サイト 19 選! 政府統計から業界特化まで
スキマ時間にデータを調べておけば、執筆時に検索する手間と時間を削減できますよ。
04. 検索力を上げる
統計データだけではなく、執筆にあたって必要な情報はあらかじめ検索しておきましょう。
記事を書くときは、書くことだけに集中できる状態にしておくのがベストです。
しかし、Google で検索するときに目的の情報にたどり着けないことも多々あると思います。そのときは、キーワードを変えるだけではなく検索コマンドを活用してみてください。
目的 | 検索例 |
---|---|
完全一致 | “ブログの書き方” ※単語や語句を引用符で囲む |
特定の語句を除外 | プラグイン -WordPress ※除外する語句の前に「-」をつける |
特定のファイル形式 | 統計 filetype:pdf ※ファイル形式を filetype:xxx で指定する |
その他、「intitle:」など競合チェックに使えるコマンドもいくつかあります。
05. スクレイピングツールを使う
検証などで Web 上のデータを大量に必要とする場合、検索しながらデータ収集を手作業で行うのは現実的ではありません。
そのようなときはスクレイピングツールを活用すると、大幅に時間を削減できます。
06. キーワードツール・競合リサーチツールを使う
記事のテーマがある程度決まったあと、検索ユーザーがどのような語句で検索するのか、そもそも検索されているのか、というのを調べることもあるでしょう。
様々なツールがあるので、自分の目的に合うものを探しておき、それを中心に使ってみてください。
自分の記事と検索ユーザーをつなぐためにキーワードを調べるのはよいことですが、「キーワードだけ」に目を向けると失敗します。
画面の向こうにいる「人」を忘れないでくださいね。
書きたいことを言語化するのに時間がかかる場合
トピック選定とリサーチが終わったあと、次はそれを言語化して一つのコンテンツとして完成させていく作業です。
ここで時間がかかる場合、次の 4 つの対策を試してみてください。
01. 考えをまとめておく
「これについて書こう」と考えて書き進めてみたはいいものの、書いているうちに主テーマからそれてしまったり、当初考えていたのとは違う方向・結論になってしまうのはよくあることです。
文章を書くスピードより脳内で考えるスピードのほうが速いですし、書いている間もつねに思考が先行しているからでしょう。
トピックが決まったあとは、自分の考えをまとめておき、どのような結論にするのかも決めておくとブレが少なくなります。
02. 構成を考えておく
考えがまとまったら、少し具体的な記事の構成まで考えておくと執筆のスピードが上がります。
リード文から結論に至るまでの構成までほぼ完成しているレベルまで持っていけば、あとはそれをトレースしながら文章を入力するだけの作業になります。
頭の中で考えるのはどこでもできる作業ですから、「脳内下書き」を一度試してみてください。
それが難しい場合、投稿画面でいきなり文章を書き始めるのではなく、書きたいことや構成を箇条書きにしておくのがおすすめです。
箇条書きにしたもののうちいくつかは見出し(=章のタイトル)になると思いますので、その章ごとに文章を埋めていきましょう。
話があちこちに飛ぶことなく、まとまりのある記事にできます。
03. パターンを決めておく
記事をたくさん書いていると、自分に合った記事構成パターンや書き進め方がだんだんわかってくると思います。
自由自在に様々なパターンで記事を書ける人のほうが少ないでしょう。
もしまだパターンが決まっていないのであれば、試行錯誤して自分なりの書き方を習得してみてください。
前項の「脳内下書き」や「箇条書きから始める」のも、万人に共通する方法ではありません。また、そうしなければならないというものでもありません。
書き方が定まるまで時間がかかるかもしれませんが、そのあとは徐々にスピードが速くなっていくはずです。
04. 語彙を増やす
書きたいことはわかっているけど最適な表現方法がわからなくてもどかしい、というのであれば語彙力が足りないのかもしれません。
これは一朝一夕でどうにかなるものではなく、いくら「文章の書き方」ノウハウを読みあさっても身につきません。
どれだけ多くの言葉を知っているかは、インプット量と比例します。ビジネス書や自己啓発書を読むより、いろいろなジャンルの小説を読んだほうがよいですよ。
文章を入力するのに時間がかかる場合
書きたいことがたくさんある。構成もパッと出てくる。この状態であれば、あとは文章の入力スピードをアップさせるだけですね。
5 つの対策をご紹介します。
01. タイピングスピードを上げる
タッチタイピング(ブラインドタッチ)をマスターしていないのであれば、練習を積み重ねて習得してみましょう。
無料のタイピング練習サイトを使うのもよいですし、単純にブログの投稿画面で小説などを写してみるのでも効果はあります。
正しい指使いをマスターするのが目的ではないので、独自の運指でもキーボードを見ずに入力できればよいと思います。
インターネットでタイピング練習 イータイピング | e-typing ローマ字タイピング
タッチタイピングできるようになったら、キーボードショートカットを覚えるのも有効ですね。コピー&ペーストなど、よく使うものを中心に覚えておけば大丈夫です。
Windows ショートカット例
- コピー:Ctrl + C
- 貼り付け:Ctrl + V
- 書式なし貼り付け:Ctrl + Shift + V
ショートカットを覚えるのはスピードアップのための手段ですから、必要以上に時間をかけることはありません。少しずつ覚えていけば OK です。
02. 入力方式を変える
キーボードの入力方式は、ほぼ「ローマ字入力」だと思います。
しかし、人によっては「かな入力」のほうが覚えやすいかもしれませんし、そのほうが速い場合もあります。ローマ字入力だと 2 打するところ、かな入力なら 1 打で済みますからね。
かな入力をさらに高速化する「親指シフト」という入力方式もあります。こちらはローマ字入力に比べると習得に時間がかかるものの、マスターすると最速かもしれません。
キーボードの入力ではなく、スマホの「フリック入力」のほうが速いのであればスマホで記事を書くのもありです。
書くより話すのが得意であれば、「音声入力」を試してみるのもよいでしょう。Google ドキュメントなら標準で音声入力機能がついています。
03. 投稿方法を変える
ブログの投稿編集画面が使いづらく、操作方法に慣れていないため入力スピードが遅くなっているかもしれません。
その場合はブログと連携できる外部エディタを試してみたり、マークダウンエディタで記事を書いて投稿エディタにコピペする、という方法もあります。
WordPress のブロックエディタも慣れると使いやすいですから、いろいろ試して自分が最も使いやすいものを採用しましょう。
04. 入力端末を変える
パソコンでブログを書いているなら、たいていは「キーボード」と「マウス」を使っていると思います。
キーボードには様々な種類があり、機種によって打鍵の感触やキーが反応する位置など全然違います。指の強さや好みの打鍵感は人それぞれで、自分に合ったキーボードに変えるだけでスピードが上がる可能性はあります。
マウスも種類豊富ですが、「トラックボール」や「トラックパッド」のほうが使いやすいならそちらに変更してもよいでしょう。
静音クリックのトラックボールマウス「ProtoArc EM01 NL」レビュー
このほか、キーを押下するだけで特定のサイトを開いたり、ショートカットを実行できる「左手デバイス」「プログラマブルキーボード」もおすすめです。
05. ブラウザ拡張機能を活用する
記事執筆に役立つブラウザ拡張機能はたくさんあります。
投稿内から他のページにリンクするとき、「タブを切り替える → ページタイトルをコピー → 投稿エディタに戻って貼り付け → タブを切り替える → URL をコピー → 投稿エディタに戻ってリンク設定」という作業をしていないでしょうか。
Create Link という拡張機能を使うと、この作業が一瞬で終わります。
この作業は手間がかかるな… と思ったら、効率的に処理できる方法がないか探してみてください。
便利なツールはたくさんありますよ。
集中できる環境を作る
以上、トピック選定・言語化・文章入力に分けてそれぞれの対策をご紹介してきましたが、実は「集中できない」のがスピード低下の原因かもしれません。
トピック選定の項目で少し触れたように、作業しようと思っていたらいつの間にか YouTube を観てしまっている、というのはけっこう聞く話です。
こうなってくると本人のやる気や集中力に関わってきますが、まずは集中できる環境を作るのがよいでしょう。
01. 特定サイトへのアクセスを自らブロックしてしまう
つい動画などを見て時間を浪費してしまう、というのであればブラウザ拡張機能などを使って強制的に遮断してしまうのがよいかもしれません。
「SiteBlock 」は特定のドメインをブロックでき、一定時間ブロック解除可能な機能もついています。10 分だけ YouTube を観てから作業しよう、なんていうときはよいですね。
02. タスク管理をしっかりする
決められたスケジュールに従って行動するために、タスク管理能力を上げるのも一つの手です。
タスク管理ツールは数あれど、ツールを使っただけではうまくいかないと思います。
ブログの執筆パターンを細分化し、作業一つひとつの時間をきちんと計って細かく管理すると改善されるかもしれません。
「タスク管理が苦手なんです…」その原因と、具体的な解決策を提案します | jMatsuzaki
03. 100 % で投稿することを考えない
記事を投稿するときに「完全体」を目指すと、スピードが低下するというより、いつまでたっても記事を公開できない状態に陥りがちです。
運営者の性格によるところも大きいですが、「8 割程度でも OK」という感覚で記事を書いてみてください。
読者のために質の高い記事を提供するのはとても大切なことです。しかし、完璧だと思って公開した記事が 100 %であることは少なく、何度も書き直してようやく 100 %に近づくことのほうが多いのではないでしょうか。
ブログは投稿後にリライトできるというメリットがあるので、書くことだけではなく公開することに慣れたほうがよいと思います。
「ブログが書けない」「ブログに書くことがない」解決策 8 選
執筆スピードに関するまとめ
「ブログを書くのが遅い」と言ってもその原因は様々です。対策も人によってバラバラです。
時間のかかるポイントを分析し、スピードアップにつながりそうなものを試してみてください。
効率化を追求するのもよいですが、記事を読んでくれる方のことを考えながら楽しく書くことも忘れないでくださいね。ブログが楽しくていつの間にか時間が経過していた、というのは最高だと思います。